この記事は、ヒガメガネ(光喜)に聞いてみよう!のページで送信された質問に対する光喜のアンサー記事です。誰でも気軽に匿名でヒゲメガネに質問することができます!
質問内容
頑張ろうと思っても、すぐに気持ちが沈んでしまいます。どうしたら頑張れますか?
ヒゲメガネのアンサー
言葉を扱っているせいか、ある日、こんな考えが浮かんだ。
【『言葉』って、『言の葉』って書くから、ってことは『言の枝』があって『言の幹』があって『言の根』があるってことだよなぁ、大事なのは『葉』より『根』だな】
それ以来、俺は『言の根』を考えるようになった。
『頑張る』とか『努力』とかの言葉には、やっぱりどこか『我慢する』とか『耐える』みたいな匂いがする。(俺の気のせいかもしれないけどね)
例えば、
俺とあなたが、東京と大阪で遠距離恋愛をしてるとする。(この場合の「あなた」が男性の場合、どうぞ俺を女子扱いして下さい)
お互いめっちゃ好き同士、そしてお互い情熱を傾けられる仕事をしている。
だから、とっても忙しい。とってもとっても忙しい。
そんな訳で、俺たちはお互いの僅かな時間をやり繰りしながら、俺が大阪に行ったり、あなたが東京に来たり、そんな時間も無かったら、名古屋とか静岡とかで待ち合わせてちょっとお茶して、また戻ったりを繰り返しながら、愛を育んでいる。
そんな俺を見て
そんなあなたを見て
俺の周りは、あなたの周りは、こう言うだろう。
『お前、頑張ってるな』『凄く努力してるね』
どうだろう?
俺もあなたも頑張っているんだろうか?
努力してるんだろうか?
当事者の二人は、頑張ってる感は無いと思うんだよね。
だって会いたいからね!
ただただ、会いたいからね!
本人はただやりたい事をしてるだけなのに、周りはその姿を見て『頑張ってる』と思う。
サッカーが上手くなりたくてたまらない少年が、朝早くから夜遅くまで、ひたすら練習する時、
人の役に立つ物を発明したくてたまらない博士が、日夜研究に没頭する時、
絵を描きたくてたまらない少女が、昼夜を問わずキャンパスの前で筆を動かしてる時、
周りの人達は、その姿を『頑張ってる』『努力してる』と思うんだろう。
だけど、当の本人は、そんなに頑張ってる感はないのではないだろうか?
きっと『頑張る』とか『努力』の言の根って、こういうことなんじゃないのかなぁ。